股関節を柔らかくする「カエルのポーズ」
Contents
カエルのポーズとは
日常ではなかなか動かさない股関節に刺激を与えるポーズです。長期間動かさないと股関節は少しずつ固まっていき、動かせる範囲が狭まっていきます。
股関節周りの筋肉も少しずつ衰えていきます。
そうなってしまうと怪我もしやすくなり、知らぬ間に日常生活にリスクを抱えることになるのです。
カエルのポーズによる股関節への刺激は、動きにくくなった股関節周りの筋肉を鍛えると同時に柔軟性を高めることに繋がります。
股関節を柔らかくするメリット
<姿勢が良くなる>
日頃トレーニングをしていないと、生活の中で股関節は正しい位置からずれてしまいます。
そのようになってしまった股関節を少しずつほぐして元の位置に戻してあげることで正しい姿勢へと近づきます。
背筋はまっすぐ伸ばすことができるようになり、猫背の改善へと繋がります。
<まっすぐでな脚になる>
股関節がほぐれると、脚の骨の根元にある丸い部分が自由に回転するようになります。
O脚やX脚の方は、脚の向きを正しい位置に戻せるようになり、まっすぐで綺麗な脚へと近づけることができます。
<血流が良くなる>
股関節は人間の身体の中で最も大きな役割をしている関節部分です。
そのため、股関節周りには多くの筋肉があります。股関節を動かすことはそれらの筋肉に刺激を与えることに繋がり、血行も促進に繋がります。
また、血行が促進されると、冷え性や身体の冷えの改善にも繋がります。
<老廃物を排出する>
太ももの付け根の部分には大きなリンパの流れがあります。
そこには私たちの身体に不要になったものが溜まっています。股関節が柔らかいと、そこに老廃物がたまらず流れていき、老廃物が排出されやすくなるのです。
<心が明るくなる>
身体と心は密接に関わっています。
日々の生活で身体が硬くなるのと同時に心も少しずつ硬く、重く、暗くなっていきます。逆に、身体が柔らかくなると心は少しずつ柔らかく、軽く、明るくなっていきます。
実践!カエルのポーズ
<やり方>
①肘を床につけ、手のひらが床に触れた状態で四つん這いになります。
②右の膝を腰の高さに合わせて右にずらしていきます。この時、膝から足首、足首からつま先までが90度になるようにします。
③左も右と同様に行います。
④尾てい骨が上に向かないように、無理のない範囲で下に向くようにします。
⑤この状態のまま30秒キープします。
<やりやすくするためのコツ>
脚が開きにくいかたはフローリングなどの滑りやすい床の上で取り組みます。
膝の下にタオルなどを敷いて滑りを利用しながら脚を広げていくとポーズまでの移行が行いやすくなります。
カエルのポーズができない人は…次の項目をご参照ください。
<骨格の問題>
私たちの骨格の全ては、一人ひとり異なります。完全に同じであることはありません。
股関節周りも一人ひとりに特徴があるのです。
股関節部分の凹みが深過ぎれば、脚の骨が腰の骨にぶつかってしまうことで開くことができない場合もあります。
また、凹みの部分が上すぎたり下すぎたりしても開くことができなかったり、トレーニング中に骨が外れてしまう危険性もあります。
<靭帯の硬さ>
腰の骨と脚の骨を繋ぐ部分には、沢山の靭帯があります。その靭帯の柔軟性にも個人差があります。
そして、基本的に靭帯は柔軟性が高まるものではありません。
なぜなら、靭帯は私たちを守るためのシートベルトのような働きがあるからです。
この靭帯も硬すぎる人は股関節の自由度は下がります。無理に股関節を広げようとすれば靭帯の損傷の危険性があるので注意が必要です。
まとめ
今回は股関節周りを鍛え、柔軟性を向上させるカエルのポーズについて紹介しました。
股関節周りが柔らかくなるとたくさんのメリットがありますが、ご自身の身体の特徴によってはカエルのポーズが怪我に繋がる危険性もあります。
ご自身の身体をよく観察しながら、無理のない範囲で健康な身体を目指していくのが大切です。