FXの通貨は他国との相関関係に注目するべき！

FXは各国の通貨を取引する投資ですが、互いに影響を与える国の経済情勢も考慮に入れた方がいいです。例えばAとBの2つの国があるとして、Aの景気が上昇したら、Bの景気も上昇したり、Aの景気が下がったら、Bの景気もつられて下がったり。このことを相関関係と言います。

世界情勢のアンテナは常に張っておくべきでしょう。

FXの通貨の価値はアメリカに左右される！？

FXにおいてファンダメンタル分析という言葉があります。各国のGDPや雇用統計を経済指標発表から参照し、相場の行く末を予測していくものです。通貨は「選んだ国の経済情勢を調べて終わり」という単純なものではありません。

例えばあなたが豪ドル／日本円の通貨ペアを選んだ場合、オーストラリアと日本の経済指標をチェックしただけではファンダメンタル分析の精度は上がりません。FXはどの通貨で取引する場合でも、アメリカの経済指標は必ずチェックしておく必要があります。基軸通貨の米ドルの動きは、他の通貨にも影響を与えるからです。

「アメリカの経済指標を押さえつつ、各通貨において関連性のある国の経済情勢を把握する」これがファンダメンタル分析の精度をあげる方法となります。通貨の動きは貿易などによって、他国からも影響を受けることを理解しておいてください。自国の景気がいいからと言って通貨の価値が上がるものではないのです。

FXの主要通貨の相関関係について

ここではFXの代表的な通貨をピックアップしました。各通貨に影響を与える、関連性のある国をお伝えします。

▽日本円

基軸通貨のひとつです。関連性のある国としてはアメリカが挙げられます。アメリカは世界第一位のGDPを誇るため、全ての国に影響を与えますが、日本は経済の大部分をアメリカに依存しているため特に影響を受けやすいです。いかなる取引をする際も、アメリカの経済指標は確認しておいてください。

▽ユーロ

欧州統一通貨です。米ドルの次に取引量が多く、FXでもメジャーな通貨として知られています。ユーロに影響を及ぼす国は「ドイツ」「イタリア」「フランス」の三国となります。経済指標で常に情勢を把握しておきましょう。挙げた三国の情勢が一気に悪くなった場合、ユーロ自体の価値が下落する可能性が高いです。

▽英ポンド

米ドル、ユーロ、日本円に次いで4位の取引量を誇る通貨です。ユーロとの連動性が高いため、「ドイツ」「イタリア」「フランス」の経済情勢には注意が必要です。例えばユーロが上がれば、ポンドもつられて上がり、ユーロが下がれば、ポンドもつられることが多いですね。

▽豪ドル

豪ドルは別名で「擬似人民元」と呼ばれるほど、中国と関連性の深い通貨です。具体的に言えば、中国の経済指標が良好だと豪ドルが買われやすくなったり、悪くなると豪ドルの価格も下がってしまいます。これはオーストラリアと中国の貿易関係が関連しているからです。

豪ドルに限らず、近年の中国の経済成長は目を見張るものがあります。今後はオーストラリアだけでなく、さまざまな国に影響を与えていくことが予想されるでしょう。

▽まとめ

豪ドルだったら中国の経済指標をチェックしたり、関連性のある国は押さえておきましょう。どの通貨を選ぶにしろ、情報分析は欠かさないようにしてください。テクニカル分析とあわせてると、より精度の高い分析が行えますよ。

Q&Aコーナー

Q：FXで他国の影響を受けにくい通貨はあるのですか？

A：スイスフランが挙げられます。

スイスフランの別名は「安全資産」です。永世中立国であり、国家としても安定しているため、アメリカはもちろん他国の影響を受けにくいです。日本に次ぐ超低金利国家なので、スワップ狙いでトレードする投資家も多いです。

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