FXは一目均衡表で売買サインが簡単にわかる！

FXはチャート分析をしなければ勝てません。MT4の中にあるインジケーターで優秀なものと言えば、一目均衡表が挙げられます。今回は初心者でも理解できる一目均衡表の読み方や売買サインをお伝えします。上手に使って勝率アップを狙ってください。

FXの一目均衡表とは？

1936年、日本人の細田悟一氏によって考案されたテクニカル分析のひとつです。表の名前は細田氏のペンネーム一目山人（いちもくさんじん）から名づけられました。MT4にも標準搭載されており、世界中の投資家から支持を受けています。

一目均衡表はこれから先の値動きを一目見ただけでイメージしやすくなっています。時間に焦点を当てており、「相場のトレンド」「下げどまり（いつごろ上がるか）」「上げどまり（いつごろ下がるか）」を予測できるのです。

▽一目均衡表の5本の線とは？

一目均衡表は基準線、転換線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンの5つの線（指標）から構成されています。それぞれの線の意味と計算式をご紹介します。

1）基準線

相場の流れを表す基本となる線で、過去26日間の高値と安値の中間値を意味します。

計算式：（過去26日間の高値＋過去26日間の安値）÷2

2）転換線

短期的な平均線で、過去9日間の高値と安値の中間値を意味します。基準線より短い期間で示しているため、近場のトレンドに対して基準線よりも敏感に反応をします。

計算式：（過去9日間の高値＋過去9日間の安値）÷2

3）先行スパン1

短期・中期のトレンドを表す平均線で、基準線と転換線の中間線を26日先に記入したものです。

計算式：（基準線＋転換線）÷2を26日先に記入したもの。

4）先行スパン2

中期・長期のトレンドを表す平均線で、過去52日間の高値と安値の中間値を26日先に記入したものです。

計算式：（52日間の高値＋52日間の安値÷2）を26日先に記入したもの。

5）遅行スパン

過去の動きと比較する線で、当日の終値を26日先にさかのぼって記入したものです。こちらの計算式はありません。

▽一目均衡表の表示方法

MT4には標準で一目均衡表が導入されています。表示方法を覚えておきましょう。

1）MT4を起動します。

2）MT4上部にあるナビゲーターを選択してください。

3）トレンド系のインジケーターから「Ichimoku Kinko Hyo」を選択します。

FXの一目均衡表を使った売買サインとは？

一目均衡表の分析方法は決して難しいものではありません。初心者にも理解しやすいものを厳選してご紹介するので、今後のトレードに役立ててください。

▽基準線と転換線を使った分析方法

まず初めに基準線（赤）と転換線（青）の2本の線を使った手法をご紹介します。

【転換線が基準線を上に抜けた時】

絶好の買いのサインとなります。相場でもよく見かけることが多いので、覚えておいてください。

【転換線が基準線を下に抜けた時】

絶好の売りのサインとなります。こちらもエントリーポイントが多めなので覚えておくべきです。相場の判断に迷ったら、転換線と基準線に注目してみてください。

▽「雲」の厚みでトレンドの維持・反転を把握する

一目均衡表で外せないのが「雲」の存在です。これは先行スパン１と先行スパン２の間にある網目の面積のことです。「雲」の厚みは反発力を示しているのです。

【厚い「雲」】

「雲」は厚みがあるほど反発が強いです。ぶ厚い場合は、反転しやすくなります。

【薄い「雲」】

「雲」が薄いと反発が弱い傾向にあるということです。相場が「雲」を抜けて、トレンド発生がしやすくなります。

まとめ

一目均衡表は、2,000人の協力のもと、7年の歳月をかけて完成させたテクニカル分析です。原著はとても分厚く、完全に把握している人はほぼいないのが現状です。全てを理解する必要はないので、基準点と転換点の予測サイン、「雲」の厚みを頼りにエントリーしてみましょう。

Q&Aコーナー

Q：FXの一目均衡表で雲はどうやって表示すればいいのでしょうか？

A：一目均衡表を開くだけでOKです。

一目均衡表を開けば5本の線が自動で表示されます。先行スパン1と先行スパン2が自動的に網目を表示してくれるので、こちらが設定することは特にありません。FX取引会社のツールに搭載されている一目均衡表を使おうが、無料のMT4を使おうが、開くだけで大丈夫です。

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