FXのボリンジャーバンド 基礎からトレード手法まで大公開！

FXはチャート分析をしなければ勝つことはできません。チャート分析の代表的存在と言えばMT4が挙げられますね。その中でも人気のボリンジャーバンドの基本や手法をお伝えします。

ボリンジャーバンドとは？

アメリカの投資研究家ジョン・ボリンジャー氏が考案したテクニカル指標です。もともとは株式の世界で使われていたインジケーターでしたが、FXでも定着しています。「ボリバン」と略されることもありますね。

FXでは「モメンタム分析」に分類され、相場の強さや反転の目安となる水準を見ることができる指標です。

相場の標準偏差と正規分布に基づいたバンド（帯）をチャート上に表示させることで、相場が「買われすぎ」「売られすぎ」なのかを判別できるのです。為替の価格の大半が帯（バンド）に収まるという統計学を応用して作られました。移動平均を示す線と、その上下に値動きの幅を示す補助線を組み合わせてチャートに表示します。

補助線のことを「標準偏差（σ=シグマ）」と呼びます。「σ」は移動平均線に1〜3倍をかけたものを6つの線で表示します。中心にある線をミドルライン（移動平均線）と呼びます。

• 移動平均線の上の線は、それぞれ「+1σ」「+2σ」「+3σ」と呼びます。
• 移動平均線の下の線は、それぞれ「-1σ」「-2σ」「-3σ」と呼びます。

ボリンジャーバンドを構成する6つの線ですが、「値動きはこの範囲に収まるよ」というサインになります。

収まる確率は、

• +1σ、-1σのバンド内に為替価格が居る確率＝約68.3％
• +2σ、-2σのバンド内に為替価格が居る確率＝約95.5％
• +3σ、-3σのバンド内に為替価格が居る確率＝約97.7％

※投資家やエコノミストによりパーセンテージの解釈が異なります。

「±2σ」に為替価格が存在する確率は95.5%ということになります。この価格を超えることは考えにくと仮定します。もし超えた場合、為替価格は「±2σ」「±3σ」内へ戻る動きにとなります。この特性を理解して、売買や損切りのタイミングを的確にしていくのです。

ボリンジャーバンドの動き

ボリンジャーバンドは束のように見えると思います。相場は大きく動き、もみ合い、大きく動き、もみ合うことを繰り返します。強いトレンドが出ている時、束は大きく広がった状態「エクスパンション」になります。

レンジ相場の場合やトレンドが出ていない時、束は縮小「スクイーズ」になります。

ボリンジャーバンドを使っていると、相場は「エクスパンション」と「スクイーズ」を繰り返していることがよくわかります。

MT4の設定方法

ボリンジャーバンドはMT4に標準搭載されています。設定方法を覚えておきましょう。

1）MT4を起動します。

2）左上のナビゲーターを選択します。

3）トレンド系から「Bollinger Bands（ボリンジャーバンド）」を選択します。

4）各種項目を設定して準備完了です。

※偏差1にすれば+1σ、-1σ、偏差2にすれば+2σ、-2σ、偏差3にすれば+3σ、-3σがそれぞれ表示されます。判別しやすいように色分けをするといいでしょう。

ボリンジャーバンドの手法とは？

ボリンジャーバンドを使った順張り・逆張りの基本的な手法を覚えておきましょう。

【順張り】

中央のミドルラインの傾きに注目しましょう。傾きが強かった場合、勢いがあるということなので、トレンドが長く続く傾向があります。逆に傾きが少なかった場合、勢いが弱いということなので、トレンドがすぐに終わってしまう傾向があります。

バンドが広がりだしたら、順張りでエントリーをするチャンスだと覚えておきましょう。

【逆張り】

こちらも中央のミドルラインの傾きに注目しましょう。ミドルラインの傾きが横ばい、バンドも水平で幅が一定の時は、逆張りのチャンスです。基本的に「±2σ」のラインにローソク足がタッチすると反転だと判断します。

ボリンジャーバンドも完璧ではない

為替相場は不確定な部分があります。例えば地震やテロが起きると、価格が大変動を起こします。ボリンジャーバンドは過去の統計を元に予測するインジケーターです。不意の出来事に対応できる万能さは持っていません。

Q&Aコーナー

,

Q：FXでボリンジャーバンドと相性のいいテクニカル指標はありますか？

A：オシレーター系のインジケーターが向いています。

RSI・MACDなどとの相性がいいです。ボリンジャーバンドは「だまし」にかかりやすい特性があるので、オシレーター系のインジケーターを複合させ、防ぎましょう。ただし初心者の方は、インジケーターを複合させると、理解が追いつかなくなってしまいます。

ボリンジャーバンド一本で分析をするようにしましょう！

MT4のインジケーターの扱いをマスターするためには？

相場を読んだりエントリーポイントを判断したり、FXとインジケーターは切っても切り離せない関係です。インジケーターの扱いが上手になりたいなら、阪下ヒロ先生のFX最強投資術をご覧になってください。荒稼ぎできるテクニックを身につけていきましょう。

※クリックでリンク先へ移動します。

「FX最強投資術」