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FXで借金を背負うのか?真意を確かめてみた!

 2017/05/22 FX ノウハウ FX
この記事は約 9 分で読めます。 6,704 Views

FXと聞くと

「負けたら人生が終わる」

「自殺することになる」

など、中々怖い話が出てきます。

“FXで借金をするってどういうこと?”

“残高がマイナスになるなんてことあり得るの?”と、心配になる方もいるでしょう。

しかし結論から言うと「FXで借金になることはほとんどない」と言えます。

ただ、ごくまれに借金をしてしまう人がいるのも事実で、

そうならないためには借金をしないための対策を身につける必要があります。

1.FXで借金になることがほとんどない理由


FXで借金になることがほとんどない理由は「強制ロスカット」というシステムがあるためです。

基本的に、普通にトレードしているだけでは大きく負けても、あらかじめ証拠金として預け入れた金額以上に損をする事は滅多にありません。

1.1 強制ロスカットとは

「強制ロスカット」とは、トレーダーが取引する中で発生する損失が口座に預けた証拠金の額を超えることがないように、損があらかじめ決められた証拠金の割合(証拠金維持率)以上に膨らんだ場合、

システムが自動で強制的に損切り決済するという仕組みで、トレーダーの保護とFX会社の損失を防ぐことを目的とした仕組みです。

そのため、強制ロスカットが成立すれば元本以上の損失をすることはありません。

しかし、例外的にレートがあまりにも大幅な変動をした場合、強制ロスカットがうまく約定しなく、取引値が損切りラインから大きくずれてしまうこともあります。

その場合、不足分をFX会社から請求されますが、そういったケースは経済的な事件や大災害、テロなどインパクトのある要因が必要であり、滅多に起こることではありません。

1.2 強制ロスカットにかからないためのリスクヘッジ


そもそも強制ロスカットにかからないためのリスクヘッジとして、レバレッジを低くするというものがあります。

「レバレッジ」とは、トレーダーがFX会社の口座に預けた資金を担保に、FX会社からその何十倍もの資金を借りて大きな金額のトレードができるという制度です。

日本のFX会社の場合には金融庁からの規制がありますが、個人口座でも最大25倍までの取引が可能になっています。

1.3FXで借金をしてしまうパターン


FXそのものの取引では借金をする可能性が低いことがお分かりいただけたと思います。

以下FXで稀に借金をしてしまうパターンを紹介します。

  • FX業者のシステムトラブル
  • 急変動に強制ロスカットが追いつかなかった場合
  • ポジションを持ったまま土日を迎えその間に為替が大きく動いた場合
  • 過信して自ら借金をして投資資金にしてしまう

1.4急変動に強制ロスカットが追いつかなかった場合


前述したように、あまりにも大幅な変動が起こった場合、強制ロスカットがうまく昨日せずに、取引値が損切りラインから大きくずれてしまうことがあります。

その場合には追加証拠金を請求されますが、自前で補えない時は借金をして支払うしかありません。

1.5 ポジションを持ったまま翌朝や土日を迎えその間に為替が大きく動いた場合


外為取引は、24時間体制で動いており、それぞれの時間帯で参加する国も人も人数も変わります。

あなたが眠っている間にも常に誰かが取引をしており、様々な国で事件が起こる可能性があります。

もしポディションを持ったまま翌朝を迎える場合は、急変動により強制ロスカットが起こる可能性も考慮しましょう。

さらに、全世界の為替取引が休みとなる週末にポディションを持ち続けることはリスクと言えます。

金曜日に市場が閉まってから、月曜日に市場が開くまでの間に、為替変動に関わるような事件があった場合、ロスカットが成立し、予想以上のマイナスとなり追加証拠金を請求される可能があります。

取引は金曜日には終了しておくのが初心者のやり方です。

1.6 FX業者のシステムトラブル


FX業者のシステムトラブルでシステムがダウンした時は、強制ロスカットが成立しなく、再開した時には大きくずれた価格で約定してしまい追加証拠金を請求されるなどというケースも考えられます。

このような場合はほば不可抗力なので、FX業者が追加証拠金を請求してくるかは分かりかねますが、可能性ありえなくはありません。

1.7 実力を過信して借金をしてまで投資資金に投じる


「FXで借金をしてしまった」という人の大半が自ら借金をして、投資資金にしてしまうというケースです。

つまり、FXの取引によって借金になったのではなく、自らお金を借りてきて借金をした場合です。

もちろん最初から借金をしてFXを始めるという方はほぼいないでしょう。

借金をしてしまう人の代表的な例は、自分の考えと違った方向にレートが進んでも、いつか戻ると思い損切りをしないまま保有し強制ロスカットで資金がゼロに。

更に、次こそは負けないと思い追加で入金し、またロスカットになり、追加で入金するというのを繰り返しにする場合です。

これを続けていくと、生活費に手を出しそれでも足りなく、ついには借金をしてしまいます。

そこまでしてしまう人は「勝って返せばいい」と考えている為、借金をすることに抵抗がありません。

その結果、儲けるために始めたFXで負け、借金もかさみ、文字通り「人生が終わる」といったイメージを植え付けることとなるわけです。

 

2.FXで借金を作らないための運用方法


儲けるためにFXを始めたのに、損ばかりして、挙げ句の果てには借金まですることになってしまったら本末転倒です。では借金をしないために何が必要か、その方法を紹介します。

  • 必ずストップロスを入れる
  • レバレッジ1倍で取引する
  • ゼロカットシステム
  • 諦めも肝心

2.1必ずストップロスを入れる


ストップロス(損切り)とは、思惑とは逆の方向にレートが動いた場合の損失が、一定額に達した時点で決済する注文のことを言い、リスク管理をする上で絶対に欠かせない注文です。

ちなみにロスカットは「FX会社に強制的にポジションを整理されるもの」で、「ストップロス」は自分で損切りするものと考えてもらって構いません。

プロのトレーダーは必ずストッップロスを入れているといっても過言ではなく、むしろFXで勝ち残るための基本と言えることです。

トレードする度に必ずストップロスを入れるようにすれば、損失を自分でコントロールすることができ、借金どころか、強制ロスカットにかかるより遥かに少ない損失で収まります。自分で損益の範囲を決めることができる大変重要な注文ですので、うまく活用して資金管理に役立てていただきたいです。

2.2 レバレッジを1倍で取引する


「レバレッジ」とはテコという意味で、その言葉の通り、少ない資金で大きな金額のトレードができるハイリスクハイリターンな制度です。

レバレッジ10倍なら、1万円の資金を10万円として運用出来ます。

このように、少ない資金で運用できることがFX投資をする上で、大きな魅力と言えます。ところが、レバレッジ1倍とは、1万円を1万円として運用することであるため、証拠金以上の取引をしないので、ローリスクローリターンとなります。

証拠金以上のお金を運用して取引することで強制ロスカットとなり、更にロスカットが追いつかない場合に最悪、借金となる可能性があるので、レバレッジ1倍の運用で借金となることは、ドルの価値がほとんどゼロになるくらいのことがなければありえません。

また、FXにはスワップポイントというものがあります。

スワップポイントとは、銀行でいう金利のようなもので、通貨を買って保有した期間分だけスワップポイントが受け取れるというものです。

 スワップポイントが高い通貨を保有して、スワップポイントでの利益を目的としたトーレードスタイルもありますので、レバレッジ一倍にした場合、長く保有するリスクが少ないため、スワップポイントを狙った投資に向いています。

2.3 ゼロカットシステム


あまりにも大幅な変動の場合、取引値が損切りラインから大きくずれてしまい、不足分をFX会社に請求されるという可能性があることを既に説明しました。

しかし、ゼロカットシステムが導入されたFX業者で取引をすれば、追加証拠金を請求されることはありません。

ゼロカットシステムとは、口座残高がマイナスになった場合の追加証拠金をFX業者が代わりに支払ってくれるシステムのことを言い、ゼロカットシステムを導入したFX業者を選んで取引すれば、仮に口座残高がマイナスになった場合にも、不足分を入金する必要がないので安心です。

しかし、ゼロカットシステムは国内のFX業者はどこも採用していなく、海外のFX業者で口座を開設する必要があります。国内のFX業者がゼロカットシステムを採用しない理由は、FX業者が損失を負担することで破綻する可能性があるからです。

それに比べ海外では、ハイレバレッジ取引が当たり前であるため、ほとんどすべての海外のFX業者がゼロカットシステムを採用しています。FXをする上で借金をしてしまうリスクを回避したい人は、ゼロカットシステムを採用している海外口座で取引をするのも一つの手です。

2.4 諦めも肝心


勝つ人がいて、負ける人がいるのがFXの世界です。

それこそ勝っている人間は全体の1割りに過ぎません。

FXに限らず、投資をする上で絶対に負けないということは非常に難しく、トータルで勝つという覚悟を持って挑む必要があります。

しかし、人は負けることに慣れていないため、負けると負けた分を取り返そうという気持ちになり、勝てばもっと勝とうという気持ちになります。

そのような気持ちに振り回されれば、FXは途端にギャンブルと変わらない泥沼ゲームとなります。

大切なことは自分で作ったルールに従い淡々とコツコツと運用していくことであり、投資資金を使い切ってしまうことや、借金をしてまでFX投資を続けることは言語道断です。

そのようなやり方では、一生勝てることはありません。

もしそうなった場合は、潔く撤退することをおすすめします。また、そうなることが不安な方もFX投資はおすすめしません。

極論ではありますが、絶対に損や借金のリスクを取りたくない方は、FXの世界に踏み込まないことが一番のリスクヘッジと言えます。

Q.FXをやるとどれくらいの人が借金を背負うの?

A.強制ロスカットがある以上、実際はそんな多くはないでしょう。ただ社会的事件(9.11やリーマンショック)が起こった際のことを考え慎重に運用すべきです。

FXのせいで借金を背負うというのは実際そこまでありませんが、損切りをせずに変に粘って強制ロスカットしてしまえば次に投じるお金はなくなるわけですか、新たに入金しなければなりません。

そこで借金をする方がいるため、そういった噂が流れる訳です。

問題は自分自身の引き際ですので、必ずその点を理解して運用していくべきです。

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真田 健人

真田 健人

初心者投資家に分かりやすく投資を伝授すべく執筆を行う。
休日はもっぱら家族サービス。
溺愛する娘に対しては「マジで目に入れても痛くない」と豪語。

ニックネーム:たもつ

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