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国債とは?国債と投資について解説

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「国債」って聞き慣れた言葉ですが、聞き慣れている割には具体的にどうゆうものなのか分かりませんよね。
また、国債は国の借金であるという理解で止まっている方も多いのではないでしょうか。
国債は国の借金であることに違いはありませんが、実は投資の対象でもあるのです。
え?そうなの?と驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
国債とは思っている以上に身近なものなのです。
こちらの記事では、国債とはどのようなものなのかという説明から国債の仕組みを始め
国債に投資をする理由がわかる話や国債の種類についてまでご説明していきます。

国債とは?

国債の意味について

国債とは、学校の勉強でも取り上げられるのでご存知の方も多いとは思いますが、一言で言うと「国の借金」のことを言いますよね。
その聞き慣れた国債ですが、正式名称は「国庫債券(こっこさいけん)」と言います。
「国庫」とは、国の貨幣を保管する場所という意味です。(ここでは国のお金という解釈で大丈夫です。)
「債券」とは、必要な資金の獲得のために発行する有価証券を指します。
ついでに「有価証券」についても説明しておきますが、「有価証券」とは財産的価値のあるものを所持している人の権利を表章するもののことを指します。
国は、お金が足りない!という時に債権を発行して資金を集めるわけですが、この債権を買うのは国民です。
即ち「国債」とは、国が国民にしている借金のことを言います。
捉え方を変えると「国債」とは、国民が国に貸しているお金とも言えますね。

国債の仕組みについて

国債は国にお金が足りない時に国が発行を行います。
発行された国債は、国民が直接国から買うのではなく証券会社や銀行から買う仕組みとなっています。
分かり易く矢印で説明すると以下のようになります。

  • 国債の流れ:国→証券会社・銀行など→国民
  • お金の流れ;国←証券会社・銀行など←国民

先ほど、「国債とは、国民が国に貸しているお金である。」という表現をしましたが、これはただ貸すのではなくて元本の償還はもちろん利息を受け取るという約束がある上で何らかの形で国にお金を貸しています。
「国債を買う」ことで国にお金を貸すことは、「投資」ともいえるのです。
国債は、冒頭でも述べたように「国の借金」であるという認識の他に、「投資の対象である」という認識を持つことができます。

国債と金利の関係について

ここでは国債投資とする際に知っておきたい「国債と金利」について理解が深まるようなお話をしていきます。
負荷が少ないよう例を挙げて簡単に説明していきますので、是非参考にしてみてください。

金利とは?

国債と金利の関係を理解するには、まずは「金利」について理解する必要があります。
金利という言葉は聞いたことのある方は多いとは思いますが、金利がどのようなものかを相手に分かるように説明できる人は多くありません。
ここでは金利の理解を深めていきたいと思います。
「金利」とは、お金を借りた際に対価として支払う資金の使用料のことを言います。
例えば、Aさんが300万円余っていてそのまま置いておいたら勿体無いな…と思っているとします。
そこにお金を必要としているBさんが現れ、余っているならAさんに300万円貸して下さい!と言いました。
そこでAさんがBさんに対して300万円に30万円上乗せして返してくれるなら貸すよ!という約束で貸すことにしました。
その上乗せした30万円が金利のようなものです!(実際は何%という割合になります。)
この金利はBさんからすれば必要な時にお金を貸してくれたお礼みたいなものですね。
また、「金利」は「利息」と同じような意味です。
このことを踏まえてもっと身近な例を挙げると、自分がお金を預けている銀行から利息としてお金が入金されていることがありますよね。
この利息が金利のようなものです。
私たちが銀行にお金を預けているから、銀行がその感謝料として預けている金額の何%分かを入金してくれています。
要するに、金利とは「お金の利息」ということですね。
金利に関して理解が深まったでしょうか?

金利の仕組み

金利は上昇したり低下したりと変動するものがあります。
ここではどうゆう時に上昇するのか例を挙げてご説明していきます。
先ほど金利についてお話をした際のAさんBさんの例を使います。
今300万円をどうしようかなと考えている時にBさん一人が貸して欲しい!と言っていましたね。
この時は30万円上乗せしてして返してくれるなら貸すよ!という話でした。
しかしここに、私も300万借りたいです!今すぐお金が必要なんです!というCさんが現れました。
Cさんは30万よりも多く払っても借りたいと言っています。
この時Aさんは、BさんもCさんも特別な関係がない限り多く上乗せしてくれるCさんに貸したいですよね。
Aさんは、それじゃぁ40万円上乗せして返してくれるなら貸すよ、ということでCさんに300万円を貸すことにしました。
金利が10万円上がりましたね。
なぜAさんが金利を上げることができたかというと、Aさんの300万円の価値が上がったからです。
価値があがるってどうゆうこと?と思うかもしれませんが、ここではある一つの対象を求めている人が多い時には価値上がると理解しておきましょう。
金利の変動の理由は様々ありますが、求めている人の人数も変動の要因の一つです。
例で示したように、この場合の金利は求めている人が多い時に上昇し、求めている人が少ない時に低下します。

国債と金利の関係について

こちらでは国債と金利の関係についてご説明していきます。
国債と金利は様々な要素が絡んでいるため深い理解に至るには時間が必要のため、ここでは漠然としたイメージを掴んでいただけたらと思います。
そもそも国債は、「市場の金利が上昇している時に価格が低下する」という特徴があります。
それは何故なのかということについてご説明していきます。

<例>日本では国債Aが売られていますが、新しく国債Aよりも金利が高い国債Bが売られ始めました。
既に国債Aを持っている人たちは、国債Aよりも金利が高い国債Bを手に入れたがります。
よって国債Aを売ろうとするのですが、国債Aよりも金利の高い国債Bがあるので国債Aは購入した時の価格では買ってもらえません。
そこで既に国債Aを持っている人たちは、国債Aを買ってもらうために国債Aの価格を下げて売り出します。

これが、「市場の金利が上昇している時価格が下がる」の現象です。
逆に、価値が下がってしまった国債を買ってもらって資金を調達するために国がその国債の金利を上げるという手段を選択をとる場合も考えられます。
先ほど「市場の金利が上昇している時に価格が低下する」と言いましたが、逆に「国債の価格が低下している時に金利を上げる」ということもあるのです。
ここまでの話で、なんとなく国債と金利の関係性について漠然としたイメージをすることができたでしょうか?
この話は苦手な人にとってはとても理解が難しいものになるので、一度読んで理解できてないなと感じる方は繰り返し読みながら理解できていない要素を見つけて一つひとつ理解を深めてみてくださいね。
また、今回は基本的な部分を取り上げたにすぎず、国際と金利の関係はもっと複雑なものになるので、ここで興味を抱いた方はどんどん調べてみてください。

国債に投資する理由

投資を考えている人で国債に投資しようと考える方はどれほどいらっしゃるでしょうか。
投資先として国債を考えている人はあまり多くはありませんが、実際に国債に投資している方もいらっしゃいます。
ここではその方達が国債に投資する理由の一部をご説明していきます。

国債のメリット

国債のメリットは何といっても「安全性」です。
元本の保証は国が行なっているため、購入先の証券会社や銀行が破綻してしまったとしても元本が失われることがありません。
国自体が破綻しない限りは100%の保証が約束されています。
また、国債は銀行の定期預金よりも利回りがいいこともメリットの一つです。

国債は特別な人でなくても買うことができる

国債は大きな金額でなければならないのではないか!と思われる方も多いようですが、そんなことはありません。
実は少額から始めることができるのです。
個人向けの投資であれば、1万円単位から購入することができます。
株式投資などの10万円単位の資金が必要とされるのと比べると挑戦しやすい金額ですよね!

国債の種類と購入する方法

国債の種類

国債には様々な特徴がありますが、大きく分けると「利付国債」と「割引国債」の2つに分けることができます。
利付国債とは、半年おきに利子を受け取ることが可能な国債であり、満期になると額面金額(発行価格)を受け取ることができるという特徴があります。
割引国債とは、利付国債とは異なり半年おきに利子を受け取ることはできませんが、満期になると利付国債と同様に額面金額(発行価格)を受け取ることが可能です。
利付国債の額面金額は額面金額=発行価格になりますが、割引国債の額面金額は額面金額>発行価格となります。

国債の購入方法

国債は証券会社や銀行などで購入することが可能です。
最近では窓口での購入だけでなく、ネット証券を利用してネットで購入することもできるようです。
また、国債を購入する際には、購入する証券会社や銀行の口座を持っておく必要があるので、国債を購入する時に準備するようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は以下の内容についてご説明させて頂きました。

  • 国債とは、「国の借金である」という理解の他に「投資の対象である」という理解を持つことができる。
  • 国債への投資は、元本の100%の安全性が保証されている。
  • 国債の購入は特別な人に限らず、誰でも少額から購入することができる。
  • 国債には、大きく分けて「利付国債」と「割引国債」がある。
  • 国債は近くの金融機関で購入することが可能である。

国債について興味を持った方やこれから始めようと思っていた方は是非こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

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あおい

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