FXのフラッシュクラッシュにご用心!過去の例と対策について
「FXは投資であり、リスクもある。」
この言葉は何回も耳にしたことがあるでしょう。
しかし、「こんなこと絶対あり得ない」と思うような事態がFXでは過去何回もありました。
それが「フラッシュクラッシュ」と呼ばれる現象です。
突然、相場が下落し、数分の間に何千万という借金を負った人たちもいます。
現実の社会でいきなり何千万の借金に膨れ上がるということはありません。
ビジネスで考えてみると徐々に会社の経営が悪化したり、何らかの前兆があるでしょう。
しかし、FXでは突如起こることがあります。
今回は、過去に実際に起こった「フラッシュクラッシュ」の例を考え、FXの「本当のリスク」について理解していきましょう。
フラッシュクラッシュがなぜ起こるのか、過去の例をもとに対策を考えましょう。
- フラッシュクラッシュが起こる理由と過去の例
- フラッシュクラッシュの対策
- まとめ
について説明していきます。
Contents
フラッシュクラッシュが起こる理由と過去の例
フラッシュクラッシュの一例としてスイスショックとトルコリラショックについて解説をしていきます。
その前になぜフラッシュクラッシュという現象が起きるのでしょうか。
誰かが意図的に操作しているのでしょうか。
これには、近年急速に進歩しているAIが関係しています。
ここでは
- フラッシュクラッシュはなぜ起こる?
- スイスショック―2015年1月15日―
- トルコショック―2018年8月―
について解説をしていきます。
フラッシュクラッシュはなぜ起こる?
先述したように、フラッシュクラッシュにはAIが密接に関係しています。
主にヘッジファンドなどが行っている高速自動取引(アルゴリズム取引)が要因といわれています。
そのプログラムの中には、ニュースのヘッドラインに反応するプログラムもあるようです。
「テロ」「戦争」「金融危機」などのニュースヘッドラインに反応して、1000分の1秒単位で巨額の売り仕掛けを行ってきます。
フラッシュクラッシュの始まりは、この高速自動取引から連鎖的に売り注文が殺到し、フラッシュクラッシュを引き起こすとされています。
急激に為替の価格が変動するとロスカット注文、逆指値新規注文などが連鎖的に発生し、予想をはるかに超えた大暴落を引き起こすのです。
また、このような時にはスプレッドが拡大し、手動で損切りをしようとしても約定することはほとんどありません。
スプレッドが拡大するので、全く意図しない価格でのロスカットになる場合があります。
ゼロカットシステムがない場合(日本のFX会社)、マイナス口座(証券会社に返済義務が発生する)になってしまう場合があります。
次に過去に起こった実際の例を見ていきましょう。
スイスショック―2015年1月15日―
スイスショックは2015年1月15日の夕方、17時30分に発生しました。
これはスイス中央銀行が突然為替介入を中止するという発表によって引き起こされました。
それまでスイス中央銀行は「1.20」を下限に定め、1.20を割り込めば為替介入を何度も実施してきました。
ユーロ危機にあった当時、一方的なスイスフラン高が進行することを防ぐ目的でした。
しかし、永久的に買い支えを行うことはできませんでした。
2015年1月15日、スイス中央銀行は突然「為替介入を中止する」ことを発表しました。
これまで1.20を割らないと考えていたFXトレーダにとっては、予想外の発表となりました。
発表直後、スイスフランでフラッシュクラッシュが起こりました。
わずか数分の間に2000PIP以上の大暴落となりました。
ドル円でいうと110円だったドル円のレートが数分で90円になってしまうのと同じです。
このフラッシュクラッシュでは、個人だけでなく法人も大損失を被りました。
トルコショック―2018年8月―
トルコは、トルコショックが起こる前から徐々にトルコ安が進行していました。
数年前までは40円以上あったトルコリラですが、この時すでに20円代前半になっていました。
新興国通貨であるトルコリラがこれほど日本で注目されたのはなぜでしょうか。
それは、「スワップ金利」を目的に取引をしている日本人トレーダが非常に多かったからです。
日本は金利が低く、トルコは高金利になっています。
FX取引では各国の通貨の金利差を受け取ることができる仕組みがあります。
それがスワップ金利です。
金利差が多いほど受け取れる金額も大きくなります。
トルコリラ円を例に考えると、高金利通貨トルコリラを買い、日本円を売る取引を行えばスワップ金利を受け取ることができます。
逆にトルコリラを売って、日本円を買う取引を行うと高額なスワップ金利を支払わなければいけません。
ですから、ほとんどのトレーダは「価格が下がったら買い」という取引を繰り返していました。
しかし、どれだけ高金利通貨ではあっても為替差損分のスワップ金利を受け取ることはできません。
中には高レバレッジをかけて取引をしているトレーダもいました。
そんな状況に狙いを付けたのがヘッジファンドでした。
19円台からいきなり18円割れを記録しました。
およそ150PIPです。
先述したスイスフランと比較するとたったそれだけと思われるかもしれませんが、下落率としては7%となります。
ドル円110円がわずか10分の間に102.500まで下落したのと同じ下落率です。
このフラッシュクラッシュによって、レバレッジをかけていた多くのトレーダはロスカットされてしまいました。
実際はスプレッドが大きく開き、15円前半でロスカットされるFX会社もあったそうです。
フラッシュクラッシュの対策
いつどのタイミングで起こるか分からないフラッシュクラッシュですが、どのような対策を取ればよいのでしょうか。
2つの基本的な方法を紹介したいと思います。
- 必ず損切り設定を入れる
- 全財産を口座に入金しない
必ず損切り設定を入れる
新規注文をする際には、必ず損切り設定を同時に入れるようにしましょう。
スワップ金利が目的であったとしても資産を全部失ってしまっては大変です。
フラッシュクラッシュが起こってしまったときには、何もできません。
フラッシュクラッシュが起こったときに損切り設定を入れておけば、損失を最小限にとどめることができます。
機械で注文を入れていますので優先的に約定されていきます。
注文したレートとかけ離れて約定することがほとんどですが、全く損切り設定を入れていない状態よりは損失を抑えることができます。
全財産を口座に入金しない
これは重要なことですが、FX口座に入金するのは「余剰資金」にしましょう。
万が一、口座のお金をすべて失った場合でも生活が維持することができるようにしましょう。
フラッシュクラッシュが起きるともう止めることはできません。
ポジションを約定しようと思っても「窓」が開いてしまいます。
また、スプレッドも大きくなるので意図しないレートでロスカットされてしまいます。
最近は、世界中の景気が不安定になってきており、予測がつきにくいというのが現状です。
余剰資金で投資するという原則を忘れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、
- フラッシュクラッシュが起こる理由と過去の例
- フラッシュクラッシュの対策
について説明してきました。
FXは常にリスクと隣り合わせです。
その代わりサラリーマンでは得ることのできない大金を一瞬で稼ぐこともできます。
わずか数分の変動で10万円を稼ぐこともできます。
一方でわずか数分で何百万と負債を抱えてしまうこともあります。
このようなリスクを理解して、慎重に取引を行うようにしましょう。
本当の怖さを理解している人は、FXで稼ぎ続けることができるようになります。
これからも勝てる投資家になれるよう努力をつづけていきましょう。
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