FXのフィボナッチとは?投資家たちの心理を把握せよ!
FXを攻略するために必要なことは、過去の相場を元に分析すること、投資家たちの心理を読むことです。今回は、投資家たちが意識するラインである「フィボナッチ」についてお話ししていきます。FXを攻略するには、欠かせない指標の一つです。
さっそくお話ししていきましょう。
Contents
FXにおけるフィボナッチとは?
フィボナッチとは、相場の押し目や戻りを測るのに適した、トレンド系のテクニカル指標です。
チャート上にフィボナッチを表示させることで、レジスタンスラインやサポートラインとして機能します。
イタリアの数学者「レオナルド・フィボナッチ」が見つけた、フィボナッチ数を応用したもので、名前の由来にもなっています。このフィボナッチ数が、相場の世界でも当てはまるために、テクニカルとして使用されるようになりました。FXでフィボナッチを使う分には、この数列について詳しく知る必要はないでしょう。
FXをフィボナッチを使って分析する場合、知っておくべき4つの比率があります。
- 23.6%
- 38.2%
- 50%
- 61.8
この4つの比率が意識されるため、押し目や戻りの根拠となるのです。
FXでフィボナッチはなぜ投資家に意識されるのか
フィボナッチ数は、自然界に多く存在するもので、花びらの数、雪の結晶など、あらゆる法則とされています。黄金比に並ぶ美しい比率と言われ、ピラミッドやパルテノンなど、芸術作品にも利用されているのです。
自然界がフィボナッチ数に収束するのであれば、相場の動きもフィボナッチ数を無視できないということになります。相場は、不特定多数の投資家の心理が渦巻いているわけですからね。一つの自然現象と捉えられますし、美しいものに、直感的に引き寄せられる人間の心理も納得がいくでしょう。
根拠としては少し抽象的ではありますが、実際にフィボナッチに相場は反応しています。フィボナッチのラインで、値動きが止まったり、反発したりするのです。多くの投資家が参考とする指標になります。
FXでフィボナッチと言っても、いくつか種類があります。
- フィボナッチリトレースメント
- フィボナッチタイムゾーン
- フィボナッチアーク
- フィボナッチファン
- フィボナッチチャンネル
種類が多くて難しそうと感じるかもしれませんが、基本的には、赤字のフィボナッチリトレースメントを使います。
事項では、フィボナッチの引き方と攻略法について見ていきましょう。
FXにおけるフィボナッチの引き方と攻略法!
今回は、無料のチャートソフト「mt4(メタトレーダー4)」を使って説明していきます。
ここで紹介するのは、フィボナッチリトレースメントです。
mt4では、上段メニューの左下にある「F」と書いてある部分をクリックすることで、フィボナッチを選択することができます。線を引く際は、ドラッグ・アンド・ドロップしてください。挿入→チャンネル→フィボナッチでも選択することができます。
FXにおけるフィボナッチは、上昇トレンドは「安値から高値」、下降トレンドは「高値から安値」で引くのが一般的です。つまり、トレンド発生時の安値→高値、高値→安値を結ぶということになります。
上昇トレンド(買いポイント)
上昇トレンドの場合は、トレンド発生地点の安値(A)から高値(B)に向かって引きます。
この場合は、38.2%のラインで反発している2点が買いポイントです。
下降トレンド(売りポイント)
下降トレンドの場合は、トレンド発生地点の高値(A)から安値(B)に向かって引きます。
この場合は、23.6%・38.2$・50%のラインで反発している3点が売りポイントです。
フィボナッチは、高値と安値を元に表示させるテクニカル指標なので、自分で天井と底を見つけなければなりません。反発するラインがどれなのかは分かりませんが、トレンドが強いほど、反発するラインは23.6%・38.2%のように浅くなります。61.8%のラインを超える場合は、トレンドの転換と見ていいでしょう。
フィボナッチで反発を狙ったエントリーをした場合、0%のラインまで戻ってきたら決済するのが一般的です。
まとめ
フィボナッチは、高値と安値の区間に均等にラインを引くだけの単純なものですが、多々機能するのです。あくまで目安なので、他の指標と組み合わせることで、最大限の効果を発揮させることができます。FXで攻防が起こりやすい重要なラインを示してくれるのが、フィボナッチなのです。
FXでフィボナッチを理解することは、投資家の集団心理を理解することと同じです。使いこなせるようになれば、強度の高い分析に一歩近づくことができます。
今回ご紹介した知識はほんの一部ですが、フィボナッチはとても応用が効くテクニカル指標です。FXで勝ち組トレーダーになりたいなら、使えるべき指標の一つでしょう。
Q&Aコーナー
Q:フィボナッチはオカルトと聞きました。本当ですか?
A:はい。統計学に基づいた指標ではありません。
フィボナッチは統計学的な根拠のある指標ではありませんが、多くの投資家が意識している指標です。
統計学は過去の相場から読み取ったものですが、相場は今の投資家の心理を反映しています。統計学的根拠も重要ですが、投資家の心理を読むことは、それ以上に重要であると言えるのです。どちらも網羅した手法を身につけることが、FXを攻略する鍵と言えるでしょう。