FXのダウ理論とは？6つの法則で相場が読み解ける！

FXにおいて、テクニカル分析の元祖と呼ばれるのがダウ理論です。「ダウ理論を知らずして分析はできない」と評価されるほど、重要なファクターとなっています。覚えれば、為替相場の中の道しるべになるはずです。FXで資産を増やすために避けては通れない道なので、基礎から学んでいきましょう。

ダウ理論とは

19世紀後半にアメリカで活躍した金融ジャーナリスト、チャールズ・ダウによる理論です。彼の名前にちなんで理論は名付けられました。チャールズ・ダウはアメリカの「ダウ平均株価」を開発したり、「ウォール・ストリート・ジャーナル」という経済新聞を創刊した人物としても知られています。

ダウ理論を一言でいえば、値動きを評価するための理論です。提唱した年代は古いですが、世界中のFXトレーダーの指針のひとつであり、今でも問題なく通用しているのがすごいところ。

投資ではトレンド相場なのか、レンジ相場なのか、トレンドの有無や強さを判断することが大事です。現在の相場をダウ理論から考える視点は必要不可欠、FXとダウ理論は切っても切り離せない関係なのです。

▽ダウ理論のトレンドとは？

ダウ理論で提唱しているトレンドは2種類あります。トレンドが無かったり、方向性を失っていた時はレンジ相場と呼びます。

・アップトレンド

高値を更新し続け、安値を切り上げる動きのことです。

・ダウントレンド

安値を更新し続け、高値を切り下げる動きのことです。

ダウ理論の6つの基本法則とは

ダウ理論には６つの基本法則があります。一つひとつ解説していきましょう。

1：相場の値動きは全ての事象を織り込む

為替相場は世界中のさまざまなファンダメンタルや市場者心理を市場価格に折り込んでいます。情報収集をしなくても、全てチャートに織り込まれており、価格が形成されているという理論です。

2：相場のトレンドには3つの波がある

ダウ理論においては、3種類のサイクルでトレンドが形成されると提唱されています。

1. 主要トレンド：1年〜数年のサイクルで形成されるトレンドです。
2. 二次トレンド：3週間〜3ヶ月のサイクルで形成されるトレンドです。
3. 小トレンド：3週間未満のサイクルで形成されるトレンドです。

3：トレンドは3つの段階を形成する

トレンドには「先行期」「追随期」「利食い期」の３段階があると説いています。

第1段階の「先行期」は先行投資家が仕込む時期であり動きが緩やかです。第2段階の「追随期」では急激な価格変動が起こります。第3段階の「利食い期」は、一般投資家が参加し始めるが、先行投資家は抜けるので、相場の動きは緩やかになります。

4：トレンドは複数の指標によって確認するべき

トレンドは複数のテクニカル指標を使い、同じシグナルがみられない限り、トレンドと判別することはできないと説いています。

5：トレンドは出来高でも確認するべき

ボラティリティ（価格幅）が高い相場の時に発生したトレンドは、騙しが少なく信ぴょう性が高いです。逆にボラティリティが低い相場の時に発生したトレンドは、騙しが多く信ぴょう性が低いです。

6：トレンドは明確な転換シグナルまで継続する

市場のトレンドは明確な転換シグナルが現れるまで継続するという考えです。節目となる価格で、シグナルがでたりしないと、なかなかトレンドは反転しません。

Q&Aコーナー

Q：FXのダウ理論はなぜ必須と言われているのですか？

A：ダウ理論は世界中のトレーダーの指標になっているからです。

ダウ理論は発祥の地アメリカはもちろん、世界中のトレーダーが参考にしているものです。為替相場は大衆心理で動くため、多くのトレーダーが参考にしている理論やインジケーターを使った方が信頼性が高くなります。覚えることが多いですが、FXで勝つために必須の知識と言えるでしょう。

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