FXのロスカットは最後の砦だった！

FXでは、損失の拡大を防ぐためにロスカットが採用されています。せっかく預けた資産を全額失わないように、しっかりと理解しておきましょう。本日はロスカットの基礎から仕組みまでわかりやすく解説していきます。

ロスカットとは？

ロスカットを日本語に訳すと損切りという意味です。FXにおいては、含み損が大きくなりすぎた場合に、自動的に行われる強制決済を意味します。FXのリスク管理において最後の砦と言える存在です。

ロスカットの基準は業者によって異なり、トレーダーがロスカットのレベルを30%、40%、50%と設定できるところもあります。ロスカットの大切さはレバレッジを使った時にわかるはずです。FXは取引会社に自分のお金を証拠金として預けますが、証拠金の最大25倍の金額で取引できます。

これをレバレッジと呼びます。レバレッジを使って取引をして損失が出た場合は、証拠金が全部吹き飛ぶだけでなく、借金が発生する恐れもあります。ロスカットがなかったら、資産を全額失ったり、追加で損害を支払わなくてはならないこともあります。

例えば、あなたが現在10万円の証拠金を業者に預けて、100万円の金融商品を持っているとしましょう。金融商品が100万円→95万円に値下がりしたら、業者は証拠金10万円から5万円を回収します。この場合は、金融商品が値下がりしても10万円までなら問題ありません。

しかし、金融商品が暴落して90万円以下になったらどうでしょうか。証拠金が10万ある＝損失は10万円以内までならOKということなので、損失がそれ以上になると口座がマイナスになります。FX取引業者からすると、不足している証拠金をトレーダーから回収できないかもしれません。

トレーダー側からすると、証拠金を全てなくし、さらに業者から追加で入金を迫られるかもしれません。ロスカットはFX取引業者、トレーダー、どちらにもメリットがあるシステムなのです。

ロスカットは本当に安全なのか？

ロスカットは100%トレーダーの資産を守ってくれる訳ではありません。相場が急変した場合は、資金を上回る損失が生じる可能性もあることを覚えておいてください。FXは自分で損失確定の注文を出すことができるので、為替の予想以上の暴落に備え、ルールを決めておくといいでしょう。

マージンコールについて

FX取引業者で口座を作る際、必ず電話番号やメールアドレスを登録すると思います。ロスカットアラートとは、証拠金維持率が下がり、「このままだと強制的にロスカットが発動されますよ」という連絡をしてくれるものです。ロスカットはいきなり発動するものではなく、事前にマージンコールの連絡がくるのが普通です。

マージンコールがきた段階ではロスカットは確定されていませんが、かなり危険なサインです。

証拠金を追加するか、ポジションを決済するか、すぐに決断するようにしましょう。業者によってマージンコールの発動条件は異なります。ロスカットの危険を事前に教えてくれるシステムなので、ぜひ活用しましょう。

Q&Aコーナー

Q：ロスカットの計算方法が難しくてわかりません。楽して計算できる方法はありませんか？

A：「ロスカットナビ」のサイトがオススメです。

FX初心者にとって、ロスカットの計算方法は複雑で難しいです。取引業者ごとにロスカットのルールも違いますし、いざ計算しようとすると頭がこんがらがりますよね。ロスカット計算サイト「ロスカットナビ」は取引業者ごとに証拠金／ロスカットを自動で計算してくれるサイトです。

使い方は有効保有額、通貨ペア、開始レート、購入通貨数、レバレッジ、売買の項目に入力するだけ！注文前にロスカットを把握すれば、リスク管理もしやすいと思います。

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