FXで起こる悲惨な状況とその要因とは？

24時間、全世界で取引が行われるFX。もちろん人が動かしているので、そこには様々なストーリーが存在します。今回はそんな中からFXにまつわる悲惨なエピソードを2つお届けいたします。

FXで悲惨な目に遭うメカニズム

ゼロサムゲーム

FXの悲惨な状況をお伝えする前に、この「ゼロサムゲーム」を知っておきましょう。

FXにおいて、世界中のどこかでドル円を買う人がいるということは、その反対でドル円を売る人がいるということ。ドル円を買って利益を出した人の後ろで、ドル円を売って損切りしている人 が存在しています。

「参加者全体の失点と得点の合計（サム）が0（ゼロ）」になるからゼロサムゲームと呼ばれます。FXにおいて悲惨であり非情な面であると言えます。利益を出す人がいる反面、損失を出す人もいるから成立しているのです。

これを忘れずにトレードをすることが大事です。

切って離せないレバレッジ

手元の資金（取引保証金）の何倍もの金額で取引を可能にするレバレッジ。

レバレッジを掛けた投資・投機はその分利益があがるのも早いですが、逆に損失を出す時にもそのレバレッジ分の速度で損失がでます。

このレバレッジこそが、大きな利益を運んでくる時もあれば、諸悪の根源にもなりうるのです。

FXに悲惨な状況をもたらした要因とは？

近年あった経済政策等の影響で、為替相場が大きく動いた瞬間。当然トレーダー達は損をしまいと躍起になるのですが、FXではどうしようもない悲惨な目に遭うことがあります。

日本と海外より、一つずつ例をご紹介します。

▽アベノミクス

【アベノミクス】とは

2012年12月26日より始まった第2次安倍内閣において、安倍首相が表明した3本の矢を柱とする経済政策のこと。 これにより、一時期1ドル80円を切っていた円高相場が、1ドル120円程度と、右肩上がりで円安が進んでいきました。

この急激に円安化は当然、FX取引に多大な影響を与え、トレーダーの明暗を大きく分けることとなりました。

トレーダー達はアベノミクスで円安が起きることを予想はできても、それが一時的なものであると判断して、逆張りして円を売ってドルを買ってしまった人などが多額の損失を出してしまったようです。

▽スイスフランショック

【スイスフランショック】とは

2015年1月15日、スイス国立銀行がこの日に対ユーロで設定していた1ユーロ＝1.20スイスフランの上限を撤廃する、と発表したことによる猛烈なスイスフラン相場の急沸騰のこと。

急激な為替相場の値動きとレートの飛び具合で、スイスフラン絡みではストップロスを設定していても値動きが飛んで確定されない状況までありました。

滅多にないこの相場価格が飛ぶ状況の中で、FX上では悲惨過ぎるトレーダーと爆益を生み出すトレーダーで別れました。（スイスフラン自体は取引量少ないですが、それ以外のクロス円も相当動いたようです）

噂ではストップロスに引っかからずに強制ロスカットにもならずに、莫大な含み損と追証金が発生して大変なことになっている人もいたそうです。

まとめ

FXでの悲惨な状況とその要因をお届けしました。

FXは資金を増やすことに関しては相当有効な手段です。しかし安定して利益を出せるようになるまではお金を失うリスクを抱えてトレードを実践していきます。

実力を磨いていき安定して利益を出せるようになるまでは、大きなリスクが常に隣り合わせだと言うことを認識してトレードすべきです。

Q&Aコーナー

Q：FXで悲惨な状況に巻き込まれるのが嫌です。出来る限り避けたいですが、何か良い方法はありますか？

A：経済・市場・チャートなどの勉強を欠かさないことです。

残念ながらFXでは悲惨な目に遭う確率は0％にはなりません。ですが、普段から経済・市場に関する知識を蓄えてれば、限りなく0％に近づくでしょう。敏感なアンテナを張り続けることが最重要になります。

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