貯蓄とは?賢く貯蓄を行うために必要な貯蓄に関する知識
普段から聴き慣れている「貯蓄」という言葉。
なんとなく意味も理解しているような、そうな気持ちの方も多いと思います。
しかし、「貯蓄と貯金の違いはなんですか?」と問われた時、即座に明確な回答をすることができる人はどれだけいるでしょうか。
同じ意味じゃないの!?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
貯蓄という意味をしっかりと理解している方は意外に少ないのです。
今回は、「貯蓄」の意味について改めて確認し、具体的にどうゆうものなのかというご紹介をさせて頂きますので、是非参考にしてみてください。
Contents
「貯金」と「貯蓄」の違いとどちらが良いのか?
「貯金」とは?
貯金とは、お金を貯めること、もしくはそのお金そのもののことを指します。
また、特に郵便局にお金を預けることを言います。
郵便局以外の金融機関に預けることは、貯金ではなく「預金」と言います。
貯金と預金の違いは預け先の違いだけで、それ以外に関しては同様の意味を持っているので合わせてご紹介させて頂きました。
因みに、金融機関に預ける預金と郵便局に預ける貯金を総称した言葉として「預貯金」という言葉もあります。
「貯蓄」とは?
貯蓄とは、一言で表すと「金融資産の総称」であり、「資産全体」のことを指します。
預金や貯金の対象が「お金のみ」であるのに対して、貯蓄は幅が広く「財貨」も対象に含まれているのです。
財貨とは、お金ももちろん含みますが、有価証券や不動産投資、保険の積立などのことも含まれます。
貯蓄を目指すべき
預貯金では、お金がお金を産むことというのはあまりありませんが、貯蓄に含まれる投資の場合お金がお金を生み出してくれます。
ただ、もちろん投資にはリスクがつきもので、元本割れする可能性もあります。
その為、「元本割れするくらいなら…」ということと、「預貯金は安全である」という思い込みで多くの人は預貯金を選択肢がちになっています。
しかし、預貯金もリスクがない訳ではないのです。
寧ろ、預貯金のリスクを理解せずになんとなく預貯金を選択していること自体の方がよほどリスクと言えるかもしれません。
自身の金融資産の全てを貯金に回しているという方は、物価の上昇により相対的にお金の価値が下がってしまった際に影響を大きく受けることになります。
例えば、物価が2倍になったとすると1000万円の貯金が500万円程度の価値になってしまうということです。
自身の金融資産の価値がグッと下がると、今まで変えていたものが買えない…必要なものも買えない…といった貧困層になる可能性も無きにしも非ずなわけです。
こうはなりたくありませんよね。
そのリスクを回避するためにも物価の上昇による影響を受けない貯蓄を目指すのがより無難な選択と言えるのです。
貯蓄を始める理由
少額からの資産形成が可能
貯蓄は多くの方が気軽に始められるものです。
積立は商品や積立先にもよりますが、商品や積立先によっては1000円程度から始めることも可能です。
積立を行なっている人は、毎月1万〜3万円での積立を行なっている割合が一番多いようですが、1万円以下での積立を行なっている人も多くいるようです。
毎月1万円以下で、1000円からでも大丈夫!ということであれば気持ち的にも楽ですよね。
また、今ではネットでも積立を始めることができるので、やろうと思えばすぐにできてしまいますよ!
人生設計を決める機会になる
貯蓄を始めようと思えば、なんのために貯蓄するのか?いつまでにどれくらい貯蓄したいのか?
ということを考えておいた方がいいです。
その方が賢く貯蓄を行うことができますし、理解も深まっていきます。
逆に何も考えずに貯蓄を始めると、リスクが高い商品を知らずに買ってしまったり上手に運用できなかったりとマイナスな思いを抱くようになってしまうかもしれません。
貯蓄を始めるならば、「なんのためにどれくらい貯蓄するのか」ということだけでもしっかりと考えておくことをお勧めします。
老後のために必要な貯蓄とは
定年になったあと、お金に困らずに生きていけるのだろうかと不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
今のうちから老後に必要な貯蓄について考えて、老後に備えましょう。
老後の生活のためには最低でも約2000万円必要?
2017年の総務省の調査によると、2人以上の世帯のうちの無職世帯の1ヶ月の支出の平均は約24万円で収入の平均は約20万円となっている。
このことから、1ヶ月4万円足りていないということが分かりますね。(支出24万円-収入20万円=4万円)
1年では4万円/月×12ヶ月=48万円となります。
また、100歳まで生きるとして60歳から40年分を計算すると、48万/年×40年=1920万円が必要であるということが分かります。
今回の計算は贅沢を計算に入れたものではありません。
趣味をしたい、とか、旅行に行きたい、とか贅沢を手に入れたいのであればその分も追加されます。
もし、支出を月5万プラスすれば1ヶ月9万円、1年間108万円、40年間で4320万円、月10万プラスすれば1ヶ月14万円、1年間168万円、40年間で6720万円という計算になります。
ちょっとでも贅沢をしようとすると老後に必要な金額って結構大きいですよね。
自分の理想の生活を決めて、逆算的に生きていく必要がありそうです。
どれくらいのペースで貯蓄していけばいいのか。
ここでは60歳を迎えるまで1920万円貯めるためには毎年どれくらいの貯蓄をすべきか平均を出してみましょう。
25歳から60歳まで貯蓄するとすると、貯蓄の期間は35年になります。
単純計算で1920万円÷35年=54.85….となります。
だいたい毎年55万円ほど貯蓄を増やしていけばいいということになります。
貯蓄を増やす方法
ここでは貯蓄を増やすための大前提をお話ししていきます。
これから話すことはわかっちゃいるけどできない!という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これらのこと基本として身につけておかなければ貯蓄はなかなか増えないでしょう。
わかっているけどなかなかできないという方は、この機会に行動のスイッチをONにして実践に移しましょう。
支出を減らす
貯蓄が増えない人は、収入に対しての支出が大きいです。
収入が多くても支出が多ければ貯まりませんよね。
年収300万円稼いでいるのに1年間で290万円使っていたら残るのはたった10万です。
このお金の使い方だと毎年10万円しか貯められないので10年後でもやっと100万円です。
必要なものを買ってこの支出だから仕方がない、と感じている方もいるかもしれませんがお金の使い方を見つめ直してみるとそんなことはないかもしれません。
実は多くの人の支出は浪費であることが多いのです。
私たちが普通に生きていくにはそんなに必要なものって多くないですからね。
精神が散らかっているとなんでも必要なものだと錯覚してしまいますし、商品を売る側も私たちに必要なものであると思わせようとしていたりもするので気づいたらお金を使ってしまいます。
貯蓄を増やしたいならば新たな視点を獲得して、メンタルを鍛えて、支出を減らすように意識しましょう。
貯蓄を増やすにはまずは浪費による支出を減らすことが大原則です。
支出を減らすことができれば年収300万円でも貯蓄はどんどん増えていき、資産運用に回すことも可能になります。
収入を増やす
支出を減らすことができるようになったら、次は収入を増やすことを大切にしましょう
収入を増やすことができれば貯蓄は増えますよね。
それではどのようにして収入を増やせばいいのか…
今はいろんな選択肢がありますね。
サラリーマンであれば昇進を目指したり、副業を始めてもいいと思います。
週末だけバイトやフリーランスもいいでしょう。
自分で情報商材を作って販売してみてもいいでしょうし、それを元にセミナー講師になってみてもいいでしょう。
資産運用もいいですね。
どの手段を選択するかも大事ですが、まず初めは今までの年収よりも1万円でも増やしていくことが大切です。
不労所得を手にいれる
収入を増やすに近い話になりますが、不労所得を手にいれることはやっぱりとても大切です。
私たちの1日の時間は24時間と限られていますよね。
それなのに、9時間会社に拘束された後バイトをしたりフリーランスをしたりしていたら1日が仕事だけで終わってしまいます。
また、働かなければお金を得られないシステムの中にいる以上、必ず限界がきます。
限界まで時間を使ってしまったら、もうそれ以上収入が増えることはありません。
そうならないためには、時間の対価としてお金を頂くシステムではなくて資産がお金を生み出してくれるシステムを選択する必要があります。
資産がお金を生み出してくれるシステムで収入を得られるようになれば更に貯蓄を増やしやすくなります。
貯蓄の種類と方法
お金としての貯蓄
貯蓄はお金自体も含むと上述しましたが、ここでお金自体の貯蓄に関する認識を増やし、お金との付き合い方に活かしていきましょう。
貯蓄は大きく分けると、「プール貯蓄」と「ストック貯蓄」に分けられます。
プール貯蓄とは、短期的で近いうちに使うことを目的に貯める貯蓄のことを言います。
以下のようなものがプール貯蓄に該当します。
- 税金
- 保険
- 旅費
- 大型家具・家電の購入費など
ストック貯蓄とは、長期的で将来に使うことを目的に貯める貯蓄のことを言います。
- 子供の学費
- 結構資金
- 出産や育児の資金
- マイホーム資金など
お金を貯めていく際に、きちんと分類をして必要な時にある状態を作るように意識しましょう。
財形貯蓄
よく耳にする方も多いかと思われますが、財形貯蓄とは給与から天引きされて勝手に貯蓄になっている貯蓄です。
種類は以下の3つです。
- 一般財形貯蓄
- 財形年金貯蓄
- 財形住宅貯蓄
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は貯蓄に関するお話をさせていただきました。
貯蓄は貯金とは異なり、リスクはあるもののリターンの大きい資産です。
また、貯蓄は物価上昇のリスクを免れることも可能という面でリスク回避の役割もあり、始めようと思えば多くの方が今すぐにでも始められるものです。
貯金することで安心しがちな方も多くいますが、貯めるという安心感のために今の楽しさを失ってしまってはとても勿体無いことです。
きちんと学び知識を増やしていけば、貯金を必要以上にする必要もなくなり、安心感を別な場所から得られるようになり、より楽しい毎日を遅れるかもしれません。
人生は一度きりです。
お金と上手に付き合う努力をして、今まで以上に幸せな毎日を遅れるといいですね。