印税とは?印税で収入を得て生活するには?
恐らく多くの方が「印税」という言葉を耳にしたことがあると思います。
不労所得を得たいと思っている人はよく見かけるであろう言葉です。
印税ってこんなのものだよね、という理解もあるかもしれません。
しかし、印税で収入を得ようと考えたことがある方はどれほどいるでしょうか。
印税はどこか他人事で、すごい人しか得られないんだろうななんて感じてはいませんか
そんなことはありません!
解釈の仕方を変えれば、誰にでも得られる可能性のあるものとも言えるのです。
今回は印税の意味をはじめ具体的なところまでご説明していきますので、興味のある方は是非読み進めてください。
Contents
印税とは?
印税の意味
印税とは、著作物を発行する立場の者が著作者または著作権所有者に対して、出版契約に基づいて一定の比率で支払う経済的報酬のことを指します。
使用者側からすると、著作権使用料にあたります。
印税という言葉を見ると、「税」という言葉の影響もあり税金なのではないか?と思いがちですが税金ではありませんので理解には注意が必要です。
印税は、著作権の使用者側と著作権を所有する側で「印税率」を定め、印税率と発行部数などによって算出されます。
印税の語源
印税の語源を知ると、より印税についての理解が深まるのでここでご紹介させて頂きます。
そもそも印税とは、「印紙税」の略語です。
印紙税とは、元々英語の「stamp duty」という言葉から来ています。
stamp dutyとは、日本語で訳すと「印紙税」です。
また、昔は発行物を発行する際に、どれだけ発行するのかという確認を目的に発行する書籍に印を押したり、予め押印している紙を貼り付けたりしていました。
この方法が印紙税の納付に似ているということがきっかけで印紙税と呼ばれるようになったと言われています。
印税生活について
ここでは印税収入を得たいと思っている多くの方が気になる印税生活についてまとめています。
印税生活とは
そもそも「印税生活」とは読んで字のごとくで「印税で生活をすること」を言います。
一般的には本や音楽などの作品を創っている作家の方々がしているような生活です。
オフィスへの出社もないから満員電車に乗り必要もないし、嫌な人間関係の中で頑張る必要もないしいいな〜と思う方もいらっしゃることでしょう。
確かに憧れる要素がたくさんある印税生活です。
それではこの夢のような印税生活は可能なのでしょうか。
印税生活は可能か
率直にいうと印税生活は簡単なものではありません。
残念ですが、それが事実です。
もし簡単であれば、多くの人が印税生活をしていることでしょう。
でも、自分の人間関係を見ても印税生活をしている人がいないことの方が当たり前であることが殆どです。
印税率はだいたい10%になりますが、これではなかなか生活していけるほどの収入を得ることができないのですね。
ベストセラー作家になれば収入は桁違いになりますが、ベストセラー作家でもやはり印税生活を継続していくというのは難しいです。
ベストセラー作家でも難しいのに、ベストセラー作家になれていない人が継続的な印税生活が可能なわけがありませんよね。
もし印税生活をずっと続けたいという思いがあるならば、まずはベストセラー作家になって、その後もベストセラーとなるような本を書き続ける必要があります。
ベストセラー作家になれるのは、本を出版している人の中の一握りどころか一つまみほどなので結構ハードルが高いですね。
印税生活のコツ
しかし、長期間に渡って続けていく中で様々なことを工夫していけば不可能なことでもありません。
手段はたくさんあるので、何の手段を選択していくかが大切です。
本を例にお話を進めていきます。
まず、印税を算出するための印税率についてですが、出版社を通して本を出版すると印税率は先ほども述べたようにだいたい10%程度です。
1500円の本が1冊売れたら150円が自分の元に入ってくる計算ができます。
この本が10冊売れたら1500円、100冊売れたら15000円、1000冊売れたら150000円…数字にしてみると始めたばかりの人にはなかなか厳しいことや効率の悪さを感じられるのではないでしょうか。
でもこの10%というのは出版社を通して本を出しているからです。
より高い収入を得たければ違う手段をとればいいのです。
例えば、AmazonのKindleを利用して電子書籍を出すとします。
ここでの印税率は約70%です。
70%ということは先ほどと同額の1500円の本を出版したとすると、1冊売れるたびに自分の元には1050円入ってきます。
出版社を通して得られる収入よりも900円高い計算になります。
この900円、たったの900円かもしれませんが全然違います。
単純計算で、出版社を通して1000冊売れた場合の収入は150000円でしたが、電子書籍で1000冊売れた場合は1050000円の収入になります。
90万円もの差が出てきます。
電子書籍で1000冊売れてくれば、なんとなくもう少し頑張れば生活はできそうという感じは見えてきますね。
ただこの方法は自分で営業する必要性が出版社から出すよりも高くなるため、もともと何かをやっていて自分のファンがいるという方におすすめの手段かと思います。
もっと別な手段をとるとすれば、自分で情報商材のような形で売り出すというのも一つの手かもしれません。
とにかく大切なことは、自分が世の中に出した創作物から少しでも多くのリターンを得られるように試行錯誤して動くことです。
印税生活を目指す方が知っておいた方がいいこと
皆さんは情報を収集するにあたって、何を使っているでしょうか。
昔は圧倒的に紙媒体を活用する方が多かったと思います。
しかし、インターネットが普及して馴染みに馴染んだ今の時代、インターネットを活用して情報を得ているという方が多いのではないでしょうか。
紙媒体を手に取ることが殆どない若者も少なくありません。
今までは紙の本を手にしていたという方も、今は電子書籍に切り替えていることも多いでしょう。
このような現状があって、紙の本をたくさん売ろうとするのは出版社にとっては難しくなってきています。
紙の本をたくさん作ってしまうことは出版社にとってリスクなのです。
そのため、最初に決める部数も少なくなっていくでしょうし、重版もかかりにくいと考えられます。
出版社からの出版が決まったとしても、せいぜい得られる金額は数十万円程度が当たり前になっていくでしょう。
出版社から本を出して印税生活!というのはどんどん難しくなっていきます。
もし、印税生活をしたいのであれば、お金を出して買ってくれる人のスタイルに合わせてた行動の選択が大切です。
電子書籍で読むことが多いならば電子書籍に挑戦すべきですし、そのほかの手段が好まれているならばその手段に挑戦すべきです。
紙の本を手に取る人が少なくなっていく中で紙の本を出すという選択をするのは、ニーズのないところで商品を売るというようなものです。
時代の動きとお金を払って買ってくれる人の生活スタイルを基準に売り手側がどんどん変化していくことが大切になってきています。
印税生活のメリット
発行部数が決まった時点で得られる印税の金額が確定する!
これは著作物を利用する側との契約内容によりけりではあるので全てとは言えませんが
多くの場合は発行部数と印税率で印税が算出されると言われています。
印税の計算の仕方は、「発行部数×定価×印税率」です。
例えば本ですが、本は発行した全てのものが全て売れるとは限りませんよね。
でも、たとえ全て売れなかったとしても上述した計算式の通り、「発行部数×定価×印税率」となるので売れた本の冊数は印税に影響を与えません。
売れなかったらどうしよう…という不安も持たなくていいですし、発行部数が決まった時点でどれくらいの印税を得られるのかを知ることができるのは、次の行動に移る際にもありがたいことですよね。
因みに印税率は初版は8%でその後は10%という場合が多く、最初から10%というところはあまりないようです。
人気の度合いなどによっても変動があります。
印税を得られる本の出版などは営業にもなる!
印税は得られること自体に良さがありますが、それだけではありません。
印税を得るための手段が自らのビジネスに役立つということもあるのです。
もし、あなたがビジネスをしていたとして、今の顧客の殆どがネットからもしくはある特定のSNSからという場合、その他からの顧客の獲得は簡単ではありません。
しかし、本を書いて出版することは本を読む習慣がある人たちに自分のビジネスの情報が届く機会へと繋がります。
今では電子書籍がいいな、という方も多くいらっしゃいますが、まだまだ本を手にとって紙をめくりながら読みたいという人たちも多くいます。
そうゆう方々の中でインターネットに使い慣れていない人たちも多くいるのも事実です
これは本を出版することに限った話ではなく多くのことに共通して言えることですが、顧客の種類を広げていくためにはその領域に適した手段をとっていく必要があるのです。
印税を目的に本を出版したとしても、もしビジネスをやっているならば印税を得ることだけでなく影響力の範囲拡大のメリットもついてくるでしょう。
印税の種類
ここでは印税はどういったものから得られるのか、具体的に紹介していきます。
漫画や書籍の出版
例でも取り上げさせて頂きましたが、印税といえばまっさきに思いつくもの、「漫画」や「書籍」の出版からは印税を得ることができます。
出版社側と作り手の間の契約でどれほどの印税を得られるかが決まります。
音楽の楽曲の提供
音楽の提供からも印税を得ることができます。
音楽については本のように各出版社と作り手の間の契約というのではなく、「ジャスラック」と呼ばれる日本音楽著作権協会が管理しています。
印税率は6%であることが多いようです。
また、印税はCDのリリースの際はもちろんのこと、ラジオやテレビで採用された場合にも発生します。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は印税に関するあらゆることをご説明させていただきました。
今までよりは少し身近なものであることを感じられたかと思います。
印税とは印紙税の略語であり、著作物を使用する者が著作者または著作権所有者に対して支払う著作権使用料のことでした。
支払われる側からすると経済的報酬と言えますね。
もし印税を得たいと考えているならば、印税を得ることは印税が手に入ること以外にもメリットがあるので勇気を出して挑戦してみるのもいいかもしれませんね。