【FX】両建て手法の実践的な使い方とは？

FXの両建て手法は上級者向けと言われており、正しく使うためにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。今回は両建て手法の実践的な使い方についてお伝えしていきます。もちろん、両建て手法の仕組みから解説するのでFX初心者の方もご安心ください。

FXの両建て手法の定義とは？

両建て手法とは、特定の通貨ペアに関して、買い（ロング）のポジションと、売り（ショート）のポジションを同時に保有することです。例えば、アメリカドルと日本円の通貨ペアで、1万通貨を買いでエントリーすると同時に、1万通貨を売りでエントリーします。

このケースのように、どちらのポジションも保有することを言います。

両建て手法はFX取引業者に支払うコストは嵩みますが、価格が上がろうが下がろうが、それ以上の損失にはなりません。損切りの判断を遅らせたい時など、一時的にリスクを少なくする時などに使われます。どんなに値動きがあっても、利益も損失も発生しないのがポイントです。

それでは基本的な使い方2点を押さえておきましょう。

▽両建て手法の基本的な使い方1：含み益、含み損を確定する

含み益、含み損の確定は、一見意味がなさそうに見えますが、相場の急変に備えてトレーダーは一旦休憩を入れることができます。この間、資産は変動しないので、チャートを再度分析しなおしたり、経済ニュースサイトで情報を仕入れたりして、先の戦略を立て直せるのです。

含み益になるならポジションを順次決済していき、含み損になるなら、再度逆ポジションに両建てを入れます。この過程を繰り返し、利益になるまで続けていくのです。

▽両建て手法の基本的な使い方2：リスクヘッジのために使う

テロや天変地異などはいつ起こるかわかりません。エントリーした後に、相場の先行きが不透明になることもあるでしょう。そんな時こそリスクヘッジで両建て手法を使うべきです。まずは買いポジションを持ち、リスクヘッジしたい局面で売りポジションを追加します。

荒れた相場が落ち着いたら、タイミングを見計らい決済していくべきです。FXの両建て手法はガンガン使って稼ぐ手法ではありません。どちらかと言えば守りに徹した手法と言えるでしょう。

FX両建て手法の実践的な使い方とは？

▽マイナス局面で使う

FXでトレードをしていると、保有しているポジションがマイナスに傾き、損失が増えていく時があります。すぐに損切りをしなくてはなりませんが、多くのトレーダーはそれができません。このような時に、反対のポジションを保有して両建て手法を行うべきです。

両建て手法を行うと、損失は増えも減りもしません。さらに下落するようであれば、両建てポジションを全て決済して、損失を確定してください。もし上昇する見込みがあるなら、売りポジションだけを決済して、再び買いポジションの利益がプラスになるのを待ちます。

すぐに損切りをしたくない時、判断を遅らせたい時などに有効です。

▽異業者両建て（サヤ取り）狙い

FXのスワップポイントは各取引会社が自由に決めていいことになっています。これを利用するのが、異業者両建て手法です。スワップポイントの高い取引業者で買いを保有、スワップポイントの低い取引業者で売りを保有します。

これにより、スワップポイントの差額分の利益を狙えます。

大きな利益は出しにくいですが、比較的安全に資産を増やしていけます。FX取引業者の金利は定期的に変動するので、情報収集が欠かせません。

▽まとめ

損切りをしたくないのは、全トレーダー共通の悩みなので、両建て手法に頼ろうとする方は多いです。もちろん両建てが有効な場合も多いですが、解除するタイミングが非常に難しいため、初心者は取引に慣れて実践導入するべきでしょう。

Q&Aコーナー

Q：FXの両建て手法で注意することはありますか？

A：両建て手法を使える業者が限られています。

国内・海外問わず両建て手法を禁止している業者は多いです。手法を試す前に、FX取引業者の利用規約をしっかりとチェックするようにしましょう。万が一規約を破った時は、口座凍結や口座閉鎖の処分が待っています。

口座が使えなくなるので、取引はもちろん、入金・出金もできなくなります。両建て手法は使える業者が限られているという点も理解しておいてください。

両建てをせずとも勝ち続けられる方法とは？

FXの上達の秘訣は上手なトレーダーの手法を真似ることです。両建ては初心者には難しいですが、シンプルな方法で利益を上げ続けることもできます。生徒の勝利報告が止まらない阪下先生直伝の投資術を覚えて、がっつりと資産を増やしていってください。

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