【100年に1度の経済危機】歴史に残る為替大変動ベスト3！

為替相場で取引をしている方は必見！今回は歴史に残る為替大変動ベスト3を発表します。定期的に為替の大変動は起こるので、避けられないことを覚えておいてください。いざという時に慌てないよう、常日頃から、ファンダメンタル分析を行っておくべきです。

為替相場が動く理由について

為替相場は常に変動しています。買う人と売る人の需要と供給の関係でレートが動き、買う人が多ければ価格は上がり、売る人が多ければ価格は下がります。ではなぜ、歴史に残る大変動が起こるのでしょうか？

例を挙げると2001年9月に起きた、アメリカの同時多発テロです。戦争・紛争が起こると、国の経済は混乱して、通貨が安くなります。世界経済の中心地と言われるアメリカであっても例外にはなりません。9月11日のドル円は121円でしたが、115円まで一気に下落しました。

テロが軽いものだとわかると、少しずつ元の価格まで戻っていくのです。

テロが発生したら、多くの投資家は一旦相場から手を引くことを考えます。わざわざ荒れる時期に投資をする必要はありません。その結果として、大量に売り注文が出されるのです。為替相場が短期間に大変動する際は、テロだったり、震災だったり、大手銀行の倒産だったり、事件が絡むことがほとんどです。

歴史に残る為替大変動ベスト3

投資をしたことがなくても、名前を聞いたことがある事件ばかりだと思います。インパクトの強さで選んで決めた、独自のランキングを発表します。

第3位：ポンド危機（欧州通貨危機）

ポンド危機は1992年に起こった、イギリスの通貨であるポンドの為替レートが急落した事件です。別名でブラック・ウェンズデー（暗黒の水曜日）」と呼ばれています。当時イギリスの経済は低迷していましたが、ポンドはとても高い評価を受けていました。

そこに目をつけた、ジョージ・ソロス率いるヘッジファンドがポンドを売りの標的に定めました。巨額のポンド売りを仕掛けた結果、英ポンドの下落は止まることなく、下限ラインを割り込んでしまいました。英ポンドは信用を失い、大規模な運用見直しを迫られることになったのです。

この事件をきっかけにジョージソロス率いるヘッドファンドは10億円ほどの利益を得て、彼は「イングランド銀行を破った男」として名を馳せるようになりました。

第2位：ニクソン・ショック

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1971年8月15日に、アメリカのリチャード・ニクソン大統領が行った経済政策のことです。当時のアメリカは、財政も貿易も赤字が拡大して、ドルが大量に海外へ流出している状態でした。このため金とドルの交換に応じることが難しくなっていたのです。

そこでニクソン大統領は「金ドル交換停止」を電撃的に発表しました。「ドルと金は交換できるもの」という考えが定着していた中で、突然の停止となったのです。ドルへの信頼は揺らぎ、市場を開けばドル売りは殺到してしまいます。このことから欧州各国は市場を閉鎖する事態に追い込まれました。

当時ドル円は360円の固定相場制でしたが、ニクソン・ショック後のスミソニアン協定により、ドルと各国通貨との交換レート改定が決められます。世界経済に大きな影響を与えた事件と言っていいでしょう。

第1位：リーマンショック

2008年9月15日に、アメリカの投資銀行「リーマン・ブラザーズ・ホールディングス」が経営破綻しました。負債総額は約6,000億ドルとなり、日本円で約64兆円です。このことがきっかけとなり、各種通貨からドル安が急速に進みだし、世界的金融危機が発生したのです。

日本はアメリカに対しての依存が強いため、輸出産業から大きなダメージを受けていきました。日本経済の景気後退へ繋がったのは言うまでもありません。日経平均株価も大暴落を起こし、1,3000円前後で推移していた株価は7〜8,000円まで暴落していきました。

その規模の大きさから100年に1度の経済危機と言われています。今後もこの順位が揺らぐことはないでしょう。

▽まとめ

歴史に残る為替大変動に遭遇した時、ほとんどの方が大損をしていますが、大儲けをした投資家もいます。海外の経済ニュースを毎日読んだり、経済エコノミストの意見を参考にしたり、常日頃から情報収集は欠かさないようにしてください。

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