バイナリーオプションの複利投資に潜むリスクを知る
某ギャンブル系漫画では、主人公の借金が複利によって膨れ上がったことで悪魔的パチンコで勝ったお金のほとんどを失ってしまいますが、単利と違って複利の場合は金額が雪だるま式に膨れ上がります。
ネガティブな印象が強いものの、この考え方を生かして投資に取り組むことで短期間に大きな利益を得ることができることもまた事実です。
しかし、大きなメリット(ベネフィット)が期待できるということは相応のデメリット(リスク)もあるのが常であり、これを知らずに複利投資を行うのは非常にリスキーです。
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なぜバイナリーオプションの複利投資はリスキーなのか?
複利投資が抱えるリスクは、ひとえに「損失も徐々に増えてしまう」ことです。
少ない比率で運用していたとしても原資が大きくなればなるほど損失も大きくなってしまうため、上限を設定した方が賢明です。
バイナリ―オプション複利投資の算段
バイナリーオプションの複利投資では、一定の勝率がある前提で投資することになり、徐々に資産が増えていく算段に基づいています。
「資産の1%」という運用条件を設定していたとしても、10万円の1%と1億円の1%では意味がまったく変わってきます。
10万円の場合は1,000円の損失で済みますが、1億円の場合は100万円の損失になってしまわけです。
バイナリ―オプションで勝率を維持することが複利投資のカギを握る
10万円の原資に対して1%で運用していくとして、ペイアウト2倍程度のトレードであれば55%ほど勝つことができれば収支はプラスでしょう。
しかし、勝率50%を切ってしまえば収支はマイナスになってしまうわけですから、何としてもプラス収支(理想としては勝率60%超)を維持し続けることが必要です。
ただ、これはけっして簡単なものではありません。
たかが10戦中6回的中すれば良いのですが、それが言うほど簡単ではないからこそ「バイナリーオプションは稼げない」とさじを投げてしまう人がたくさんいるわけです。
バイナリ―オプション複利投資の試算シミュレート
バイナリーオプションの複利投資では、勝ち続けるほどに資産が膨れ上がっていきます。
これは下記の試算表を見てもらえば分かるでしょうが、仮に銀行へ預けた場合と比較すると数百倍の差になります。
50万円を2%で運用(ペイアウト200%)する場合
月数 原資
1 \520,000 13 \832,537
2 \540,800 14 \865,838
3 \562,432 15 \900,472
4 \584,929 16 \936,491
5 \608,326 17 \973,950
6 \632,660 18 \1,012,908
7 \657,966 19 \1,053,425
8 \684,285 20 \1,095,562
9 \711,656 21 \1,139,384
10 \740,122 22 \1,184,959
11 \769,727 23 \1,232,358
12 \800,516 24 \1,281,652
勝率が50%を下回るとどんどん原資が減ってしまう
上記を見れば、複利投資がどれだけ加速度的に資産を増やすのかが分かるでしょうが、これは「勝っているから」プラスになっているだけの話であって、負けていた場合は近い速度で原資が減っていくことになります。
当然、掛け金を2%としているので原資に応じて掛け金は減っていきますが、少しずつでも減ることには違いありません。
また、上記例で初回は負けても1万円の損失で住みますが、2年後には倍以上の損失となってしまいます。
これを繰り返して行き資産が1,000万円に達したとして、負けるごとに20万円ずつ資産が減るわけですから負担は非常に大きいといえるでしょう。
まとめ:リスクヘッジができてこそバイナリーオプションで稼げる
人によってバイナリーオプションの運用方法には違いがありますが、複利投資の場合は「リスクヘッジ」の重要性が非常に高くなることを良く理解しましょう。
よりスピーディに資産を増やせるメリットがある反面、たった一度の失敗が大きな損失をもたらす可能性があることを正しく理解し、「比率」で運用するべきなのか、それとも「定額」で運用するべきなのかを考えることが必要です。